主な特長
長期的な高品質保持を要求される食品用貯水槽の製造技術をベースに開発。
抜群の耐久性・耐食性を持ち、水質の経年変化を最小限に抑えることに成功しました。
防火水槽としての役割とともに、災害時・非常時の飲料水としても機能します。
水道設備と接続する従来型の飲料水兼用耐震性貯水槽に比べ、圧倒的な低コスト・短工期で導入が可能。災害時には欠かせない水の供給源として、防災公園づくりなど地域の防災に役立つ、「水の缶詰」です。
財団法人日本消防設備安全センターの二次製品防火水槽・耐震性貯水槽の型式認定製品及び認定基準準拠品です。
■優れた耐震性・耐久性・耐食性
溶接一体構造による鋼板製タンクにより高い強度を有しています。また、密閉式マンホールを採用し、タンク内外面にはエポキシ樹脂を施工してありますので漏水や地下水の混入がありません。完全防水・完全防錆で長期間のご使用が可能です。
■飲料水として転用可能な水質を保持
弊社のライニングタンクは、食品業界で40年、耐震性貯水槽としても15年近くの実績があります。 タンク内面には、味と香りを大切にする日本酒用タンクにも使用している弊社独自開発の無溶剤エポキシ樹脂を加熱コーティング加工。溶剤臭などのライニング材の影響はなく、水質の経年変化はほとんどみられません。密閉式マンホールと組み合わせることで、飲料水としても使用可能な水質を維持しています。
コスト比較
貯水の汲み上げに浄化装置の付いたポンプを併用することで、より安全安心な非常時の飲用水として利用することが可能です。水道設備と接続する従来型の飲料水兼用耐震性貯水槽に比べ、圧倒的な低コストで防災公園など、地域の防災に役立つ施設の構築が可能になります。基本的に貯水槽本体はメンテナンスフリーです。ランニングコストの面でも有利になります。
《循環式耐震性貯水槽とのコスト比較》
| 密閉式貯水槽 製造：株式会社エヌ・ワイ・ケイ | 循環式耐震性貯水槽 製造：主要6メーカー | ||
|---|---|---|---|
| コスト比較 （容量40m3） | 貯水槽本体 | 二次製品 ¥20,000,000 | ¥27,000,000：C社製 ¥43,200,000：D社製 |
| 設置費 | ¥700,000 | ¥20,000,000：C社製 ※現場工事費（潜函工法） ¥2,700,000：D社製 |
|
| 浄水装置 | 貯水槽本体価格に2m3タイプを1基含む | 本体費に含む | |
| エンジンポンプ | 浄水装置に含む | 本体費に含む | |
| 緊急遮断弁 | 不要 | 本体費に含む | |
| 土木工事 | ¥2,100,000 | ¥9,600,000：C社製 ¥2,250,000：D社製 |
|
| 配管工事 | 不要 | 一時配管別途 （概算¥10,000,000〜） |
|
| 水の保存方法 | 密閉式（密閉マンホールによる水の缶詰） | 流水式（水道本管への接続により常時流水） | |
| 本体主要材材質 | 一般構造用圧延鋼材（SS400） | 一般構造用圧延鋼材（SS400） ダクタイル錆鉄材 |
|
| 設計基準 | 二次製品等耐震性貯水槽認定基準 水道設備不要 | 二次製品等飲料水兼用耐震性貯水槽認定基準 水道設備必要 |
|
| 構造 | 密閉方式の為、槽内に付帯設備が無く構造がシンプルである | 循環式の為、槽内の水を効率よく置換させるための付帯設備（仕切壁・有孔管等）を設ける必要があるなど構造が複雑になる | |
| 組立方法 | 内外面からの完全溶接一体型構造のため漏水の懸念が皆無 過去の納入実績においても漏水事故例は無い | 鋼製：溶接一体構造 ダクタイル錆鉄材：離脱防止継手によるシール構造 |
|
| 槽内の防錆仕様 | 加熱硬化型エポキシ樹脂（無溶剤型）NE-204（膜厚0.4mm以上） 食品用タンクや受水槽に使用している長期耐久性を有したエポキシ樹脂 | 日本水道協会認定の塗料 | |
| メンテナンス性 | 貯水槽内に施工されるエポキシ樹脂は長期耐久性を有し、タンクは密閉式で外部からの流入等がないため、汚れ等もなくメンテナンスフリーである。 | 定期的な槽内の点検（塗装・シールの状態）や清掃、付帯設備の維持管理が必要 | |
| 維持管理内容 | 基本的に貯水槽本体はメンテナンスフリー。浄水装置のカートリッジ交換費用は初期費用に含む | 3〜5年おきに水抜き、清掃、内部塗装点検、緊急遮断弁動作確認が必要 （費用：¥1,000,000〜¥2,000,000） |
|
| 水質の経年変化 | 水道法の水質基準をクリア | 水道本管からの循環式の為、水道法の水質基準をクリア | |
| 容量 | 標準サイズ：40m3・60m3・100m3 40m3以下の小容量にも対応可能 | 標準サイズ：40m3・60m3・100m3 30m3程度までは対応可能なメーカーもあるが、10m3などの小容量になると構造が複雑なため対応が難しい |
|
| 工事期間 | 循環式耐震性貯水槽に比べて短い | 配管工事や計装工事などの関連工事が多く長い | |
| 価格 | 構造がシンプルなため安価で提供できる | 構造が複雑なため高価である | |
| その他 | 貯水槽内の水を汲み出すために浄水装置の付いたポンプが必要 | 流入流出管には緊急遮断弁が必要 水を汲み出すためにエンジンポンプが必要 |
|
設置工事例
その他、製品に関する詳細な情報はカタログをご請求下さい。
製品に関するお問い合わせもこちらから受け付けております。